いい人ばかりなのに、なぜか人が辞めていく会社の話
― 「人間関係がいい=働きやすい」とは限らない理由 ―
その会社は、いわゆる「いい会社」でした。
・上司は怒鳴らない
・同僚も優しい
・職場の雰囲気も悪くない
誰に聞いても、こう言います。
「人はいい会社だよ」
でもなぜか、
毎年、誰かが辞めていくのです。
■ 辞めた人も「人は良かった」と言う
不思議なことに、辞めた人に理由を聞いても、
悪口はほとんど出てきません。
「人は本当に良かったんですけどね」
「嫌な人はいなかったんです」
「むしろ、いい人ばかりでした」
でも、そのあとに少しだけ間があって、こう続きます。
「ただ…なんとなく続けられないなと思って」
この“なんとなく”が、実は一番のポイントです。
■ 面白いうんちく:「不満は言語化できないと残り続ける」
心理学では、
人は“はっきり言えない不満”のほうがストレスとして残りやすい
と言われています。
例えば――
・給料が低い → 分かりやすい
・上司が厳しい → 分かりやすい
でも、
・なんとなく疲れる
・理由はないけどしんどい
・悪くないのに続かない
こういう状態は、原因が見えない分、
じわじわと消耗していくのです。
■ 「いい人ばかり」が逆にしんどくなる理由
少し意外かもしれませんが、
人がいい職場ほど、こんなことが起きやすくなります。
・頼まれると断れない
・空気を読んでしまう
・自分だけ先に帰りづらい
・本音を言わずに合わせてしまう
つまり、
トラブルはないけど、負担は減らない状態です。
これは静かに効いてきます。
■ もう一つのうんちく:「同調圧力は優しさの形をしている」
日本の職場ではよくある話ですが、
強いルールや命令がなくても、
・なんとなく残業する
・なんとなく参加する
・なんとなく断れない
という空気が生まれます。
これを心理学では
**「同調圧力」**と呼びます。
厄介なのは、これが
怒られるわけでもなく、優しさの中に存在することです。
だからこそ気づきにくい。
■ 「問題がないこと」が問題になることもある
この会社には、明確な問題はありませんでした。
でも、
・評価が曖昧
・仕事の区切りがない
・なんとなく忙しい
・改善されない小さな不便
こういった“軽い違和感”が、ずっと残っていました。
大きな不満ではない。
でも、ゼロでもない。
この状態が続くと、人はどうなるか。
「ここじゃなくてもいいかもしれない」
と、静かに考え始めます。
■ 辞める理由は「嫌い」ではなく「合わない」
辞めていく人たちは、
会社が嫌いになったわけではありません。
ただ、こう思っただけです。
「この働き方が、自分に合っていないかもしれない」
これは、とても自然なことです。
■ 最後に
「人がいい会社」は、とても大切です。
でもそれだけで、すべてがうまくいくわけではありません。
仕事は、
・働き方
・時間
・負担
・距離感
そういったもののバランスで成り立っています。
もし今、
「特に不満はないけど、なんとなく疲れる」
と感じているなら、
それはわがままではなく、
環境との“相性”のサインかもしれません。
転職を決める必要はありません。
ただ一度、岐阜・愛知にどんな働き方があるのかを知ること。
それだけでも、
今の仕事の見え方は少し変わります。
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